勉強は好きじゃなくていいけど“わかること”は大事

ADHDの不注意が多い息子は、自分の好きなことについては過度に集中してしまう。

逆にあまり興味のないこと、特に勉強については意識が様々なところに行ってしまい、授業がさっぱりわからなくなってしまうことが多々。

文字については、興味をもつのが遅かったのもあるけど、小学校の宿題の音読で文字がスラスラ読めない。どこを読んでいいのかわからない状態。

小1の最初は様子を見ていたけど、夫から

「(息子を)公文に入れない?」

と夏前に言われ、親だと怒ってしまうことも多く、親子関係にも影響が出るので他人に教わった方がいいと入れた公文では

「お子さんは小学校1年生ですが、1年生の課題は出来ないので4歳のシートからスタートさせますが、いいでしようか」

と確認されてから通うことになりました。

枠にハマることか苦手?嫌いな?息子は、公文でも、様々なことをしでかしました。

静かに課題をやっている中で1人で

「公文いくもん!」

と歌って先生に怒られたり‥

横から怒りたくなる思いをグッと堪えて、息子の公文が終わるまで教室の外で待っていた記憶があります。

息子は加減がわからないので、度が過ぎると息子の親であることが嫌になることもありましたね。親だって人間ですからね。

年齢があがにつれて、夫はそんな息子を受け入れられないことが多かったと思います。

小学校からの英語が必須になると聞いて、公文は国語に加え英語も3年から通いました。

わかることで苦手意識が少しでも減ればいいな、と思ったのと、変な風に英語を捉える前に基礎を習わせよう、という思いがありました。

その甲斐あってか息子は英語への苦手意識はありません。

息子は同じ文章を幾度となく繰り返す公文に小5になって嫌気がさし、公文をサボるようになりました。

辞めることは簡単だけど、そうすれば勉強自体しなくなると思ったので、息子にあう塾を探すことにしました。

家から近くて、勉強だけが全てではないことを教えてくれて、中学受験を勧めないところ、というのが条件でした。

そこで見つけたのが“花まる学習会”という塾。

体験に行ったら楽しかったようで、小6は花まる学習会と、英語が花まる学習会にはなかったので公文の英語は続けることにしました。

花まる学習会は本当に息子は楽しかったようで、勉強をただ教えると言うよりかは、考えさせる、ということはメインでしたね。

近いところに花まる学習会があれば、中学生になっても通ったと思うのですが、中学部は遠くなってしまうことが判明。

夫には

「電車とかで塾に通わせるよりかは、近い方がいいと思うよ。遅延とかあったときに(息子は)対応できないでしょ。」

と言われました。

確かにそう言われればそうなんだけど、息子の個性を尊重してくれる花まる学習会の方針は捨て難く、中学部も体験には行ったけど、22時に塾が終わって自宅に帰るのは23時すぎになることがわかり、それは息子の体力が持たないと思って、泣く泣く近くで塾を探すことにしました。

片っ端から近くの塾に問い合わせをしました。

息子はADHDで内服をしていること。不注意があるので忘れ物がしやすいこと。うるさくはしないと思うが話すと止まらなくことがあること。

息子の特性をわかって入塾しないと、入ってからが大変になるからと思ったのですが、問い合わせした塾からほぼ全部お断りの連絡がきて、

うちの塾の方針に合わない、とか‥。

通塾はいいけど、療育的なことはできない、とか‥。(誰も療育して欲しいとは言ってない)

静かにできないならば自習室は使わせられない、とか‥

返答がくる度に、私の方が心が折れそうだった。

夫は

「そんなこと先に言うからだよ」

と言ったけど、言わない方がリスクを伴うと思ったので、そこは私が変えなかったところ。

で、唯一「体験に来てください」と言ったのが、息子が通った塾。

「ADHDがあって」

と言ったら

「ぼーっとして自分の世界に入っちゃうタイプですか?」

と聞かれ、体験の後には

「あの程度ならば大丈夫ですよ」

と言われました。

涙が出るほど有難かった。

中1、中2は通常授業は個別指導。夏季講習などの講習の時は集団指導で通いました。

後で聞いた話ですが、息子は中1のはじめ

英語で“apple”と書かせようとしても、頑なにローマ字で、アップルとかいていたようで、それを何度言っても直さなかったようです。それを直すようになったのが、中1の5月ぐらいだそう。息子なりの抵抗だったのかもしれません。

この話を6月の塾との面談で笑いながら話されて、本当にすいません、と思った記憶があります。

塾に遅れることが続けば怒ってもらい、

テスト勉強をしないから親子喧嘩が勃発した時は、私から塾に電話して

「これ以上やると親子関係に亀裂が入るので塾の方から自習に呼んで欲しい」

と頼んだりしました。

今でも覚えているのが、息子が中1の夏期講習が終わった時に

「やっと学校でやっている勉強の意味が塾に通っていてわかった」

と言ってきて、その話を夫にしたら

「勉強なんて楽しくないけど、わからないともっと楽しくなくなると思うんだよね。」

と言っていました。

確かに、わからないと授業は更につまらなくなるよね。

息子が習熟度で分かれる数学をいつも“基礎”に希望していたのは、目の前で行う授業が応用だとついていくのが必死になって、授業を理解するのに時間がかかるから、と言ってましたね。

中1は何とかオール3で過ごせたのですがら中2の2学期に社会が2になり、そこから挽回できずに中2を終えました。

下がった要因としては、社会が暗記分野なことと、中2の2学期から息子が内服を勝手にやめてしまい、集中できなくなったことも要因だっと思います。

中3は都立高校志望なので、塾の方から

「個別ではなく集団指導でやりたい」

と言われ、息子は嫌がったけど集団指導に入ることになりました。