子供の傷ついた「心」がたどる道
【前回までのお話はこちら】
困った!子供の問題行動。行動の奥にある「心」の存在に気づいて
親の感情が流れ込み、子供の「心」が複雑化してしまったことで
子供自身が
・自分がどうしたいのか?
・何を思っているのか?
・どう感じているのか?
ということが分からなくなってしまっています。
それは「生きる意味がわからなくなっている」とも言えます。
思春期になり、自分の中に生まれる自我との葛藤の中で
そのどうしようもない感情が子供を問題行動へと走らせます。
精神的な部分での解決は自分自身は未熟でできないので
力でしかあらわすことができないのです。
問題行動をしている時の子供の「心」を覗いてみましょう
彼らの「心」は荒んでいます。
「自分のことは分かってくれない」
「自分を必要としてくれない」
「自分なんていなくていい」
そういう心の声を、ヒーリングしていると聞きます。
周りから見たら、暴れているように見えますが
子供自身は「心」をガードして、ただ傷つきたくないだけなのです。
自分を一生懸命、鎧を着て防御しているのです。
それでも大人は生意気な子供の言動や問題行動に対して、いろいろ言ってきます。
子供は「もう傷つけないで」と言っているのに、そこには大人は応じてくれません。
大人側からしたら”力で対抗してきたから力で応戦するしかない”という考え方になります。子供の「心」まで見る余裕がないとも言えます。
でも力が対抗する前に、実は子供たちは不器用ながらも合図を出しています。
・話しかけても無視したり
・何だかむしゃくしゃしていたり
・笑わなくなったり
その子なりのアピールをしています。しかし、そこに大人が気付けない事が多いです。
子供の傷ついた「心」がたどる道
心が傷ついたら、子供たちは周りにいる大人から見てもらうことや、必要とされることで「心」を取り戻そうとします。
年齢が小さい頃は「僕(私)をみて」とアピールしますが、年齢が上がると素直にアピールすることができません。それが空回りをうみます。
周りにいる大人が
「何かあったのかな?」
「どうかしたのかな?」
と思ったり感じたりすることができて、対応することができたならば、「心」は取り戻していくことができるようになります。
しかし、年齢が上がれば上がるほど、複雑になるので、気付けないことが多いです。
そして、気付いてもらえなかった子供たちは?というと、落胆し更に傷付きます。
「心」を取り戻せなかった子供たちは傷ついた「心」が再度傷つかないように、真綿にくるんでひもで縛って、心の奥にしまいこみます。一生懸命見ないように、見ないように頑張るのです。
そういったことが1度起きたら、2度、3度と起こっていきます。
また「心」の奥にしまい込む量が増えれば増えるほど、子供たちの感情はなくなっていきます。
そして問題行動が増えていくのです。
私のところにヒーリングにきた時には、何が何だか分からなくなって、こんがらかった毛糸のようになっていることが多いです。
私はヒーリングを通して、子供と潜在意識で話をします。彼らは、ヒーリングという見えない行為であっても、その「心」を見せようとはしません。
「ヒーリングは怖くないよ」
「あなたはあなたで、大丈夫」
ということを、お子さんの潜在意識に繰り返し伝えていく中で、子供たちは「心」の周りにある鎧をひとずつ、外していきます。
心の鎧を外していく過程では、母親の存在も大きく、子供が一番受け入れてほしい、見てほしい存在は“お母さん“です。
子供が傷ついていると同様、お子さんの問題行動でお母さんも傷ついています。
親と子を一緒にヒーリングしていくことで、お互いの傷を癒し、ともに前に進めるように手伝いをしていきます。
☆親と子をつなぐお手伝い