発達障害の子供の苦悩。発育の到達点をどこに親が見出していったらよいのか
発達障害の子ども達の親御さんと接していてこのところ思うのは、
子供の成長の比較対象を発達障害と言われていないお子さんにに合わせている人が多いこと。
要は、”一般的”や”普通”と合わせるということです。
そうすると”できない”だけがついてまわります。
また、一般的な健常な子供と我が子を比較して泣きたくなってしまう親御さんや
逆に叱咤激励の嵐で子供を追い立てまくる親御さんも多いです。
発達障害の子どもはどこに発育の到達点を見出したらいいのか。
発達障害のお子さんは、どこに発育の到達点にしたらいいのか?ということですが、
対象となる子どもの中に成長の到達点をおきましょう。
要は、他児と比較するのではなく、1~2か月前の子どもと比較するのです。
発達障害の子どもの発育は十人十色です。一括りにはできません。
衝動性が”多動”という動きに出る子もいれば
息子のように、自分の世界に入り
頭の中の言葉のリフレインという形で出現する子どももいます。
一般的な症状は知られているけど身体的な疾患のような
典型的なものは少なかったりもします。
だからひとまとめにすることは難しいのです。
親として必要なのは、その子のタイプ、
どんな風に衝動性が出るのかなどを親が知っておくことは大事なことだと思います。
子供の成長の評価を、一般的な健常と言われる子供の中におくのではなく、目の前の子どもの中におくのです。
要は、“○歳だから○○ができる”ではなく、”前は○○ができなかったけど、今回は○○ができるようになったね”といったように。
そして発達障害のお子さんを、一般的な子どもの発育に合わせると
子どもの成長を否定することになります。
なぜなら“できない”が増えるから。
それが積み重なっていくと、子供自身が親から”認めて欲しい”感情が出てきます。
具体的に言うと、訴えで
「俺が…」
「俺が…」
と言う表現や言動が増えます。
あまりにもヒドいと親はウンザリしてしまうこともありますね。
子供なりに成長しているのに、
無意識に親から否定をされている状態なので
認めてもらえない気持ちだけが子どもの中に残ってしまいます。
それが子供に「劣等感」という形で根付いてしまいます。
我が子が“一般的な普通なってほしい“という親の気持ちもわかるけど
そこに焦点を合わせると子どもの成長した場所、認めて欲しい場所を見逃してしまいやすくなるのです。
その親子間の小さなズレが親子の仲を少しずつ悪化させ
最後はお互いが”何を思っているのか分からない”ということを
引き起こしていくことになります。
それが積み重なっていくと
親子間の亀裂となっていくのです。
そんなときは親子遠隔セッションを通して
子どもの思いを知り
子どもに歩み寄れるようになりましょう。
それが亀裂を少しずつ修復をしていき親子の絆を取り戻します。